DVD 蜂大全 BARBEE ANTHOLOGY 上・下
記憶は改ざんされる
絶えず、自分の頭ん中で
絶えず、他人の頭ん中で
84年に遡りたいのに
季節が景色が環境が
曖昧MEで憂YOUR憂。。
昔の手帳を捜さなくっちゃだな
少なくとも正しい日にちは判る筈だね
でもさ、日にちがどうした?
オレの過去にゃディテールはいらぬ
ディテールなんて、次のライヴ告知以外は必要ないってことさ
あれはきっと84年1月
いや、2月?
晴れた日の午後だった
二十歳そこそこの若造が
「オーディションのようなこと」に呼び出され
不安な気持ちで五反田駅前に立つ
そう確かに唐突な電話の主は
「オーディションのようなこと」って言ったんだ
少し田舎っぽくて憎めない雰囲気の女性と
一度っきりしか会ってない
それでいて一瞬のうちに記憶に焼き付いたルックスの電話主が登場
使い込んだボロボロのソフトケース(ベース入り)を
丸井で買ったばかりの粋なブルゾンの肩にかけ
「なんてこたぁねえぜ」風を装い
オレは地下のスタジオに足を踏み入れた
83年はいろいろあった
ARBと子供ばんどのオーディションを受けて撃沈
自分のバンドも空中崩壊、学業不振
舐められたかないが、既に舐められてるかも
いや、舐められていようが、舐めた態度で誤摩化してやる!
現場で手渡されたコード譜に書かれた不思議な曲のタイトル
「負けるもんか」「暗闇でダンス」「帰さない」
「私ぢゃないの」「まかせてTonight」「ふしだらv.s.よこしま」
ちょこちょこっと演奏を合わせて
気さくそうだがナイフを隠し持っていそうな歌の兄さんが
「やれそうだね」
電話主が
「今月もあるけど、来月のライヴから弾いてみてよ」
筋肉質で寡黙な太鼓の人は
「・・・」
帰りは山手線外回りで渋谷まで
田舎っぽいけど色っぽい歌の姉さんと一緒
なんか、いろいろ励まされたような気がする
オレは練習した
舐められたくなかった
翌月と翌々月のライヴに出た
友だちが祝福してくれた
電話主に
「で、オレってオーディションに受かったの?」
彼は
「合格だよ、GOかくぅ!!あれ、言ってなかったけ?」
色んな記憶が霞んでる
鮮明なことはただ一つ、
いつでも悔しかった
いつでも一人で負けてる気がしてた
無口だったオレは
最初の渋谷公会堂ライヴの少し前
「限界なのでヤメる」と、
とある旅先のホテルで相部屋だったイマサ(電話主)に言った
「オレはオマエという爆弾抱えながらも、このバンドは続けたい。
オレの設計図に必要な最後のピースがオマエなのになぁ、
もう暴発しちゃうなんて勿体ないと思わん?」
と言われた気がする
そんな頃の映像が掘り起こされ、
ついに日の目を見ることになりましたぁ![]()
無口で自信なかった筈のオレが、
クールにブリブリっと粋にROCKしてる姿を見ると、
やっぱり記憶は改ざんされてんだなぁ、って思う。
このバンド、マジにかっこいい!
5人のコンビネーションが絶妙だ!
地の果てまで自画自賛してやるぅ!
自画自賛は
25年前、案外頑張ってた自分に対するご褒美でもあるのさ![]()































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